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鉄道模型のプレミア商品といえば

  

細部まで精密に再現された車両を自分の部屋で鑑賞したり走らせたりと、ファンにはたまらない魅力があるのが鉄道模型です。プラモデルとは違った重厚さがあり、「子どものおもちゃ」というよりは「大人のホビー」と言っても過言ではありません。模型と同じスケールで線路の周りに街や山を作る「ジオラマ」なども、作り込めば作りこむほどのめり込んでしまう奥深さがあります。そんな鉄道模型にはさまざまな車両の種類がありますが、中にはプレミアが付いたモデルも存在します。

 

特に蒸気機関車の「C62形3号機ニセコ号」は数が少ないレアもので、C62形3号機の雄姿を的確にモデル化した製品として人気があります。C62形蒸気機関車は戦後を代表する蒸気機関車で、日本の各地で特急列車を牽引した名機として知られています。C62形3号機ニセコ号は1988年4月から1995年11月まで運行されていた5両編成の臨時快速列車で、北海道のニセコ駅から小樽駅までの約73キロをおよそ2時間、1日1往復で走っていました。産業文化財の保存を目指していたため、華美な装飾を施したり特別な車両を使用せずに極力現役時代のままで運行していたことが特徴で、小樽駅を発車した直後の上り急こう配を客車を牽引して一気に駆け上がる姿に多くの鉄道ファンが魅了されました。

 

このC62形3号機ニセコ号は、購入者が手放さないため鉄道模型市場にほとんど出回っていないためプレミアモデルとなっており、たまに出品されているときには高値で取引されています。比較的最近のプレミアモデルとしては「さよなら北斗星」があります。北斗星は青函トンネル開業の1988年に運転を開始した豪華寝台特急列車で、上野と札幌を結んで1日最大3往復が運行されていました。しかしながら2015年3月に定期運用が終了し、同年4月から臨時列車となっていたものの8月で運行終了となり、1958年から根強い人気を誇っていた「ブルートレイン」の歴史にも幕を下ろした記念すべき列車です。このさよなら北斗星は、札幌発のラストランをしっかりと再現しているもので、牽引する機関車4両も限定仕様で単品とは差別化を図っているため、2016年に限定販売された際には多くのファンが購入し、即完売になりました。現在でもこのセットは発売されていますが、初回限定版には特別編集記念パンフレットが付属しているため、レアものとして高い人気を誇っています。