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ミリタリープラモに根強いファンが多い理由

  

昔から根づよい人気を誇るプラモデル、なかでも幅広い年代のファンを魅了し続けてきたのがミニタリーもののキットです。ミニタリーもの、というのは軍隊関係のジャンルをキット化したもの。大きく分けるとAFV系(戦車や装甲車両)と、軍用機関係そして水上戦闘艦ものの3つです。つまり陸軍・空軍・海軍の主要な編成に対応して各社からキットは販売されています。なかには熱心なコレクターもいて、いわゆるレアキットを山のように積み上げた、「積みプラ」を収集した結果、自宅以外の保管場所を借りて保管するといった猛者もいるほどです。

 

このように言うと組み立てないで、キットの収集ばかりにいそしんでいるコレクターが主流のように見えるかもしれませんが、プラモデルは組み立てて完成させることに醍醐味があります。ところが完成度を求めるほど、完成までの行程に必要な時間は長くなる傾向があり、「いつかは組み立てて見たい」との動機で購入したものの、本業などの都合もあってなかなか完成しません。ところがミニタリーものの特徴として、歴史的考証が進んだり新資料が発見されたりすることで、すでにキット化されているものでも、毎月のように新商品が発売されます。新商品が気になって次々に購入するうちに、組み立てしないキットばかりが増加することで結果的に「積みプラ」状態になることが多いようです。とりわけ海外メーカーの新製品などは販売されてもすぐに在庫切れになり、事実上の絶版状態になることもしばしば。そのため組み立てるスケジュールなどは無視してとりあえず購入して確保したいとの心理が働き、組み立てしないままきっとばかりが増えるという皮肉な現象に直面するわけです。

 

さらに各種のディティールアップパーツも、頻繁に新商品が販売されています。ディティールアップパーツとは、かな型の関係で細部の表現に限界がありますが、マテリアル素材やレジン素材などを材料にした細部の緻密な表現を可能にしていおるのが特徴です。プラモデル本体にディティールアップパーツを組み合わせることで、さらに情報量が多く緻密な再現が可能になり、それほど卓越した技術を駆使しなくても完成度の高い仕上がりを体感することが可能になっています。

 

さらにエアブラシ塗装やいわゆる汚し塗装など、カラーリング操作如何で質感やリアルな使用感を再現することが可能になるなど、自分なりのスタイルで同じキットでありながら個性的な仕上がりを追求するといった楽しみ方も可能です。

傑作とよばれる完成品はまさに芸術の域、年齢をとわずミニタリーもののプラモデルにファンが多いのは、自分なりの作り方を追究し堪能できる点にあります。