マッチ棒モデルの作成方法
マッチ棒モデルは表現方法の1つで、細く適度な長さと色を活かした工作に用いられます。
束ねれば棒状、あるいは面の表現も可能ですから、単なる骨組みだけではなく、建物などの建造物の制作にも向いています。
また、手のひらサイズに限られませんし、人が実際に乗れるくらいの大きさの車を作ることもできます。
ただ実際に大きなマッチ棒モデルを作るとなると大変なので、最初はミニチュアカーや鉄道モデルから始めるのが良いでしょう。
接着剤を使わない拘りを持つ人もいますが、この方法は編む形ですから、難易度が高く表現方法が制限されます。
その為、初心者は木工用ボンドや身の回りの素材を惜しまず、思い思いの形を目指すのが正解です。
長さはハサミやカッターナイフで短くしても良いですし、絵の具を使って着色するのもありです。
ミニチュアカーは、現代的なデザインの車だと曲面が多く難しいので、直線の多い古い車の方が作りやすいです。
なるべく線の数が少ないデザインを選び、デフォルメするイメージで完成予想図を紙に書き出します。
基本的には骨組みの部分から作り始め、細部は後から作り込んでいくのが原則です。
最初に細部に拘り始めると、何時まで経っても完成しなくなるので注意が必要です。
マッチ棒に1本ずつ使う決まりはないので、例えば4本を束ねて太くすることもできます。
タイヤのように円形の表現は初心者には難しいですが、平らにマッチ棒を並べ接着して円を切り出せば簡単です。
しかし、これだとマッチ棒の質感が損なわれてしまうので、円状に接着して束ねてから輪切りにした方が正道だといえるでしょう。
一方、鉄道モデルもミニチュアカーに共通しますが、車と比べて車両が長いので、マッチ棒を多く使うことになります。
マッチ棒の並べる向きによって、面の表現や質感は変わりますから、試行錯誤して好みの作り方を見つけることができます。
鉄道といえばレールですが、レールも作るのであればスケールや幅が合うように、予め車両の大きさを決めておきましょう。
レールはマッチ棒を縦に積み上げて作り、横に並べた枕木と交差する形にすると、着色しなくてもそれらしく見えます。
蒸気機関車は思いの外曲面が多いので、難易度が高く挑戦しがいはありますが、いきなり実物そっくりのマッチ棒モデルに挑戦して挫折しないように要注意です。
新幹線も高難度ですから、直線や平面の多いローカル線が狙い目です。
パンタグラフをつけたり、車両ごとに色を塗り分けると、マッチ棒とは思えない仕上がりになります。
身近にある材料で大量に使いやすく、加工が容易なのがマッチ棒の良いところですから、色々と挑戦して技術を磨いてみましょう。