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プラモデル初期の時代を振り返る

現在ではBANDAIをはじめ、様々なメーカーから幅広い世代に愛されるプラモデルが発売されています。実在の飛行機や戦車、自動車や鉄道などを縮小して模型にした、いわゆる「スケールモデル」と呼ばれるものや、アニメや特撮、ゲームなどに登場する「架空のもの」など、その時代を振り返ると、様々なブームの変化がありながらも根強い人気を誇っていることが分かります。

世界初のプラモデルは1936年にFROGから発売された模型飛行機「ペンギン」シリーズです。日本に渡ってきたのはその約25年後で、玩具メーカーや模型メーカーが国産化の計画を練り始めました。そして1956年、ついに日本プラスチックが日本で初めてのプラモデル「ゼロ戦」を発売しました。その後も和光樹脂から「ダットサン1000」、マルサン商店から「原子力潜水艦ノーチラス号」など次々に発売されていくこととなりました。

鉄道模型の歴史は更に古く、1835年にアドラー号と客車が亜鉛製の人形と共に発売されました。その後も縮尺を変えながら発売され続けましたが、国土面積が狭い日本の住宅環境ではなかなか流通しませんでした。日本で普及するきっかけとなったのは、1965年にKATOが開発したプラスチック製の9mmゲージ(Nゲージ)が発売されてからのことでした。販売当初は外国型車両のNゲージが多数出回っていましたが、トミー(現タカラトミー)がNゲージプラスチック製道床つきの組み立て式レールシステムを開発し発売したことから、次々と日本型車両Nゲージに新規参入する会社が増え、1970年代後半には一大ブームを引き起こしたのです。

そして1980年になると、ロボットアニメのヒットと共に、ガンプラやその他架空のものが主流となっていきました。今でもシリーズが続くと共に続々とガンプラの新作が出ていますが、その進化は目まぐるしく初期のガンプラとの違いは一目瞭然です。作り方も変化していて、接着剤やニッパー、塗料を使って製作するのが当たり前だったのが、現在の「ENGRY GRADE」はその全てが不要です。

漫画、アニメ作品から一大ブームを引き起こすこともあれば、既に販売されているプラモデルを題材にした漫画、アニメがヒットし、その影響で更に流行するというケースもあります。1980年代後半から人気を誇っているミニ四駆は、漫画、アニメによって第3次ブームまで到来しています。

ミニ四駆以降新しい分野でのプラモデルブームは起きていませんが、その人気は衰えることはなく、大人から子供まで幅広く愛され続けるコンテンツであり続けています。